2年見てきてわかった、倉庫の正社員って大変だなって話。【物流|軽作業】

ためになる話

どーも元生活保護受給者のフリーターりぷれさんです。倉庫で働き始めてもう2年になります。まぁAmazonだったり食品だったり日用品だったりいくつか移り変わってはいますがずっと倉庫で軽作業してます。

そうやって働いてきたなかで「倉庫の正社員」の皆さんのことも当然見てきました。長らく見てきた経験から正社員って大変だなぁと、無力で怠惰な私はなにがどうなってもなることはないんだろうなぁと確信しております。

今回はそんな倉庫の正社員について私が見てきた(というか今でも見てる)現実の話をしてみようと思います。経験談。

社員は残業や早朝出勤が当たり前。

もうなによりこれに尽きる。尽きすぎる。

基本的に倉庫の仕事は、というか物流の仕事は1日の出荷期限が夕方です。例えば夕方5時までに出荷を完了させなくちゃならないとか。夜勤の場合は朝方が出荷期限になることが多いです。

つまり8時間勤務のうち、退勤時間頃に出荷期限が来るというわけです。

このため、出荷量が多くて出荷期限に間に合わなかった場合、正社員はほぼ絶対に残業になります。出荷しないわけにはいきませんからね。一般客から「配達遅れてんだけど!」って苦情来ちゃうから。

しかも残業のとき、倉庫作業者の大多数をしめるアルバイトや派遣、パート、日雇いなどの労働者の大半は「ちゃんと残業しないで」帰ります。なので社員が残業する時の負担って強烈に増えるんですね。

まぁ残業してくれるアルバイトもいないわけではないです。責任がどうこう等契約を脅し文句のように使って残業させようとする管理職の人とかも稀にいます。でも大半は普通に帰ります。私も金が必要な時以外は帰ります。無責任なのがフリーターの良いところでもあり悪いところでもあるんですね。

みんな帰って静かになった倉庫内で数名の社員がフォークリフトでパレット運んだり箱もって走り回ったりしてるのよく見かけます。本当に頑張ってる方ばかりです。ちなみに出荷遅れるとトラックの運ちゃんにもキレられます。

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で、別の残業理由の話。

これはもう普通に正社員の日常の話なんですが、「出荷時間が終わった後に社員としての仕事に移る」ことが一般的だということです。

定時の1時間前頃に出荷が終わり、その後に各種事務作業や社員業務、明日の出荷の予定や作業員の配置決めなどをやっている倉庫がほとんどでした。つまり、出荷遅れとか関係なく「当たり前に定時で帰れない事が多い」ってのが現実なんですよね。

「明日○○からの入庫多いから人増やしたほうが良いかも」とか「明日誰が休みなの?派遣何人くらいくんの?」とか「田中(仮名)おまえ日報書いたか~?」とか。残業してると耳にします。あ、そういうの今やってんだって思っちゃうよね。せっかく早めに出荷終わったのにこの人達まだ頑張ってるんだ…って感心します。

で、悲しいことに社員さんは皆毎日の残業で心に余裕がなくなってイライラしてるので口調も結構キツイんです。特に管理職など上の社員から部下に対する口調がキツイ。もうちょっと優しく言ってあげましょうよ…って思うことたくさんあるけどまぁ本人たちもストレス溜まってるんだろうなぁ。仕方ないのかな。正社員になろうと考えてる方は気を強く持ってほしい。がんばれ。

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んで、ここまで残業の話ばっかりでしたが実は早朝出勤もあるんです。

年末年始やGW、お盆、クリスマスなどイベントや長い休みには当然通販の利用は増えます。そのため出荷も入庫も増えます。単純にアルバイトや派遣などを採用できれば良いんですができないこともあります。

特に早朝など早い時間に来るトラックからの入庫(積み荷下ろし)で早朝出勤になる事が多いです。入庫に時間がかかると次のトラックが倉庫に入ってこれませんからね。入庫できないと出荷もできない。倉庫でトラックが渋滞を作ってしまっている状況ってたまに耳にすると思いますが、これは入庫や出荷でそうとう手間取っているためなんです。トラックの運ちゃんブチギレ案件です。キレる矛先はもちろん社員です。

ちなみに単純に作業員が少ない倉庫の場合は繁忙期でなくとも早朝出勤や残業が当たり前になります。毎朝早く来て、毎晩遅く帰る。でも安月給。IT土方だったプログラマ時代を思い出しますねぇ…。ひとごとですが社員は本当にいつも大変そうです。

アルバイトや派遣から文句を言われることが多い。

これは本当です。現実。

倉庫で働いている人って正社員の数より圧倒的に非正規社員(アルバイト、パート、派遣社員、契約社員、日雇い等)のほうが多いんです。なので物理的に数的優位。数の暴力。

普段は社員と仲良くやっていても忙しくなってくると「社員なにやってんだよ!」、「はやく応援よこせよ!」みたいな愚痴が増えてきます。あんまり仕事できない派遣さんとかがいてもストレス発散の矛先は社員になることのほうが多いです。

単純に経験の浅い中途採用正社員の場合、慣れている非正規の方がより作業を知っているため下手に作業をすると普通に怒られたりします。注意されます。そういう空気が続くと上下関係が作られます。正社員の方が下っていう。アルバイト「ダメだよこれ~!」、正社員「はい、すみません…」みたいなのも普通にあります。

そんなわけで社員さんは結構メンタル面でもダメージが多いのです。倉庫のお仕事、物流のお仕事というと肉体面でキツイというイメージが強いですがメンタル面もそうとうキツイのです(※ただし正社員に限る)。

この2年間、いくつかの倉庫で何十人もの社員を見てきましたが明確にアルバイトや派遣より上の存在だった社員は10人くらいですかね。だいたいは現場に出てこない管理職だったり、現場で人を動かしたりするようなリーダー的な立場の人でした。

作業時間多い。愚痴や文句言われる。なのに安月給。

まぁ当然と言えば当然です。ピッキング、検品、梱包、仕分け、入出荷時の積み込み等、現場に出てる社員さんはアルバイトとやってることほとんど変わんないですからね。中途で採用された場合、アルバイトより時給換算で100~200円高いくらいの初任給であることがほとんどです。年齢経験関係なく。このあたりは求人みたらわかるかも。

残業や早朝出勤もして、日々社員でもない人たちにいいようにこき使われ文句も言われ、目上の社員からはきつく当たられ、それで安い給料をもらう。もう大変でしょうよ。メンタルが。もちろんボディも。

私の経験上、正社員雇用で入ってきた中途採用の男性は3ヶ月以上もつこと少ないです。10人中ひとりふたりかな。だいたいいつの間にか辞めてます。まぁアルバイトや派遣もすぐいなくなるので社員も同じようなものといえばそうですね。

それゆえに。

長らく残る倉庫の正社員さんには図太く屈強なメンタルを持ち、ときには強い口調で言葉を発したり、ブチ切れる社員さんが多いのです。普通に日頃からクチの悪い社員さんもいます。当然なにもないときは皆さん普通に優しくやり取りできるんですけどね。

倉庫で長く生きるためには真面目すぎず背負い込みすぎず、適度にストレスを発散しながら振る舞える人が向いているのかもしれませんな。

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ちなみに…。女性事務などオフィスで働いている人たちはまた別の話

ここまで散々書いてきましたが、これらはすべて現場の社員の話です。

倉庫内現場ではなくオフィスで働いている人たちはまた別です。こっちはこっちで忙しいのかもしれませんが正直そこまでわからないです。さすがにオフィス側は目にすることほとんどないので^^;

でも毎日定時帰りで顔を合わせる事務員さんや社員さんはいました。男性女性問わず。

倉庫で肉体関係の仕事をするわけではなく、入出荷まわりの事務や客先とのやり取り、総務等オフィス側のお仕事を考えている方には上の話は”たぶん”当てはまりませんのでご安心ください。

この2年間、毎年新入社員さんも見ています。現場に来て力仕事をしている若い新人さん(男女両方)。みんながんばれ。最初は皆優しいけど、これからきっと辛いかもしれない。メンタル壊さんようにな。

といった感じで今回は以上です。これから倉庫の正社員になろうか考えている方はどうぞ参考にしてみてください。いろいろ書いたけど、少なくとも非正規社員(アルバイト、パート、派遣、契約、日雇い等)にとって倉庫はかなり気楽に働ける場所ですよ。おすすめです。

ではまた明日!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。 よければシェアしていただけると嬉しいです。
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