倉庫作業者が語る「ファン付き作業着」の話。【熱中症|猛暑対策】

健康と病気の話

5月です。もうずいぶん暑くなってきましたね。仕事中に汗をかくことも増えてきました。どーも元生活保護受給者のフリーターりぷれさんです。倉庫で軽作業アルバイトを続けて2年になります。

今回は私の経験談も含めたファン付き作業着(ファンベスト、空調服)の話をしてみようかと思います。仕事やキャンプなどの趣味で購入を検討している方、ぜひぜひ参考にしてみてください。

ファン付き作業着とは扇風機が付いた作業着のこと

ちなみにみなさんは「ファン付き作業着」って知ってますか?

服に扇風機のようなファンが付いていて、外気を吸い込み服の中の空気を入れ替えることで涼しくなれる作業着のことです。こんなの。

半袖や長袖、ベストなど色んなタイプがあります。ファンベスト、空調服、ファン付き作業着、ファン付きウェアとか色んな呼ばれ方をしていますがここでは「ファン付き作業着」と呼びますね。

基本的にはバッテリー充電式のものが多いです。わたしも同僚に数回借りて着てみたことがありますが普通に涼しくて気持ちよかったです。暑い作業場所でも風を受けて涼しくなれるのは想像以上に爽快感があります

実は私も倉庫でアルバイトをしはじめてから初めて存在を知りました。倉庫以外では工場などの製造業界や屋外での作業が多い建築業界、農業など「暑すぎて熱中症の危険がある現場」でよく使われているようですね。

仕事以外でも最近だとキャンプでも使われているとか。ゴルフとか屋外スポーツでも使われてたりするのかな?仕事専用作業着というわけではないので庭仕事など一般家庭でも普通に使われます。

ファン付き作業着はワークマンやAmazonなどで数千円から購入できます。わりと安く手に入りますし、デザインもビジネス系からカジュアルまで幅広いので仕事じゃなくても普通に使えますね。ワークマンの作業着とか特におしゃれです。

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ファン付き作業着のメリット

ファン付き作業着のメリットについて、一般的な観点とわたしが体験&見聞きしてきた経験談の両面で話してみます。

涼しいので熱中症対策に最適

服の風通しが良くなるため体温が上がらず、汗をかいても乾きやすくなるので熱中症対策として非常に有効です。ワークマンの吸汗速乾シャツなどと合わせたら最強です。

夏場、屋外はもちろんですが屋内でも空調が効いていない作業場になると非常に暑くなります。倉庫では毎年数人の熱中症患者が出るので熱中症対策として会社からファン付き作業着の着用を推奨されることもあるくらいです。

とくに倉庫でいうとトラックの入出庫場所はどうしても空調が効きません。トラックの出入りがある以上、倉庫内と外がつながっているところがほとんどです。そんな暑い作業場では特にファン付き作業着がありがたくなります。

涼しいので重ね着してもあまり気にならない

普段は半袖で作業してるのに上から重ね着する形になるためどうしても暑くなると思いがち。

しかしファンによって常に服の中の風通しが良くなっているため想像以上に涼しいんですよね。体感的にずっと涼しければ長袖だろうと気になりませんし、袖が気になる方はファンベストを選択すると良いでしょう。

クーラー付きのものもある

基本的にファン付き作業着というとただファンがついていて外気を服の中に取り込むものを指しますが、実はクーラー付きのファン付き作業着もあります。

ちょっとお値段は高めですが後述するデメリットによりただのファン付き作業着では満足できなかった場合に購入を検討してみると良いかもしれません。

ファン付き作業着のデメリット

デメリットについても一般的な観点とわたしが体験&見聞きしてきた経験談の両面で話してみます。

服が重くなりがち

ファン付き作業着は服にファンとバッテリーがついているのでどうしても普通の作業着と比べたら重くなりがちです。これは仕方ない部分ですね。

ただし服の素材やファン・バッテリーのサイズによっては非常に軽いものもあります。このあたりは実際にワークマンなどに行って確かめてみるのが一番です。

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ファンを回すとふくよかに見える

ファンを回して外気を服の中に取り込むため、真冬に着るダウン並の見た目になることが多いです。もうパンッパンです。これは半袖、ベストのタイプでも同様です。

服によってはそこまでふくらまないタイプもありますが、これは空気の抜け道が多いということで逆に涼しさが減ってファン付き作業着の意味がなくなる可能性もあります。しょうがないと受け入れるしかないかも。

バッテリーが重い、長持ちしないものは微妙

特に体の動きが多い作業をする場合、バッテリーの重さが気になるかと思います。荷物をひたすら運ぶなど体を左右にねじることが多いとバッテリーが体にあたったり重心が移動したりして結構イライラします。

またバッテリーの長さも重要。正直、一日バッテリー持たなければあんまり意味ないんですよね。結局暑くて汗だくになるんかい、ってなります。

バッテリーが切れたファン付き作業着なんてただ重たい服を重ね着してるだけなので即脱ぐことになります。安物のファン付き作業着はバッテリーの駆動時間が短いので注意しましょう。最低でも8時間駆動はほしいよね。

取り込む外気が暑すぎると意味がない

ファン付き作業着は外気を服の中に取り込みます。なので外気そのものが暑かったら結局服の中も暑くて意味がないこともあります。

普段作業場所の風通しが悪く、多少暑くても風通しが良くなることで涼しくなれるならファン付き作業着を着ると解決できるんですが、風通しが良くても暑すぎて汗かいちゃうって場合は大人しくクーラー付きのファン付き作業着を買いましょう。

倉庫でもファン付き作業着を着てるのにめちゃめちゃ汗だくになってる方はたくさんいました。みんな「結局空気が暑いから服の中まで暑いよ」って言ってました。まったく空調が効いておらず室内温度が高すぎる現場や気温が高すぎる屋外作業の場合は注意しましょう。

職場でのファン付き作業着の着用判断

最後に、職場でファン付き作業着を着ていいのかどうか、について話しておきます。

基本的には会社に判断を仰ぐのが第一です。とくに「私服NG」の会社はファン付き作業着もNGの可能性があります。会社によっては制服の形で支給されたり夏場の暑い期間だけファン付き作業着を貸与されることもあります。なので自分で買う前に確認をとっておくことをおすすめします。

仮にNGでも、よっぽど空調が効いておらず熱中症の危険性がある現場の場合は説得次第でOKになる可能性もあります。体調第一で動くよう気をつけましょう。

熱中症は一度でもなってしまうと脳にダメージが残り後遺症が残ることもある病気です。絶対になる前に対策しなくちゃいけないものなので暑さから自分の身を守れるよう気をつけなくてはいけません。

と言ったところで今回は以上です。

ちなみに私はまだファン付き作業着は購入していません。過去に「暑すぎて熱中症になるかも」という心配をしたときは何度か会社や同僚に借りて着たことがあって、自分で購入する必要がなかったので購入を先送りしています。今後仕事場が変わって暑くなりすぎたり借りられなくなったりしたら買おうかな。。でもお金ないからなぁ。。。

以上、倉庫作業者のファン付き作業着に関するお話でした。参考までにどうぞ。

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