【祝】施設から卒業しました【生活保護、引越】

人生の話

どーも、施設暮らしの生活保護受給者です。このたび、生活保護開始からおよそ半年間住んでいた施設から引越しました。

生活保護の扶助などもあり、ほぼ自己負担なしでの引越でした。本当に、本当にありがとうございます。

今回はそんな引っ越しまでのお話です。

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約5ヶ月間の施設暮らし

2月にうつ病で生活保護を申請して以降、お金も住むところもスマホも服も何もない私は施設への入居となりました。

それから1ヶ月は散歩の日々。その後、スマホ復活なり各種住所変更なり通帳やキャッシュカードの再発行なり捨ててきたものの再生および新規作成、そしてアルバイトと人生のリスタートを切り始めました。

何もやってないようで様々な経験をした、密度の濃い半年間だったと思います。

そんな時期を過ごした施設から、引越となりました。アルバイトの給料が思っていた以上に高く生活保護に終わりの気配が出てきたのです。

「生活保護が終わる前に、扶助を使って引越しましょう。」

ケースワーカーさんとそう話し合い、足早に引越を進めました。引越し先探しから実際に引越するまで3週間程度でしょうか。自分の行動力にも驚いたものです。

別れの時はとてもあっさりとしていました。というか引越当日も足早に去ったためろくに会話を交わすこともありませんでした。だからここで軽く挨拶をば。

施設のお爺さん達、色々ありがとうございました。うるさいし愚痴っぽいし喧嘩ばかりしてるし物は壊すしで極力関わらないようにしていましたが(笑)、たまの話し相手がいるというのは間違いなくうつ病改善の力になった気がします。本当にどうもありがとうございました。

さみしい。

なんてこった。

お爺さん達とはろくに話すこともなかったのに。

なのに、それでも、やっぱり「一人になる」とさみしさを感じました。

引っ越したのは安アパート。7畳程度の小さなワンルーム。広くはないはずなのに、布団しかないせいかとても広く感じます。てゆうか施設じゃ四畳半を間仕切りしてお爺さんとの二人暮らしでしたからね。それと比べりゃ随分広い。

施設には備え付けのテレビがあり、間仕切り越しには知らないお爺さんがいて雑音や生活音がありましたが、今は自分の出す音しか聞こえません。

静か…。寂しい…。

1人好きなはずなんですけどねぇ。不思議なものです。

カーテンをつけた瞬間に世界が変わった

まだ何もない部屋。カーテンもなく外から丸見えの部屋。

とりあえずカーテンくらいはつけておこうと、少し遠出をしてニトリまで行くことにしました。大きなお店は気分転換にもなります。

ニトリで買い物中もどこか心に穴が空いたような、暗い思いでいっぱいでした。

その後、新しい家に帰ってきてレースカーテン(なぜか買ってしまった)とカーテンをつけました。

すると。

凄いのです。カーテンをつけた途端、薄っすら曇りかかっていた空から日差しが差し込みました。

参考画像。当然ソファーはない。

カーテン留めにまとめたカーテン。外の世界を、光をのぞいて遮断するレースカーテン。カーテン下の隙間から入ってくる日差し。網戸から流れる風。

その光景を見た瞬間めちゃめちゃ一気に気分が高揚しました。自分でもびっくりするくらいテンションMAXでした。※このあたりの文章はその瞬間にメモったやつです

腹がへった、飯を食おう。
のども乾いた、サイダーでも飲もう。
いい天気だし洗濯しよう。

そうやって一気に前向きになり新生活が始まりました。不思議なもんです。日光が良かったのか、カーテンが良かったのか。なにはともあれさみしさは紛れました。

おそらく心に空いた穴はなくなりません。時間がたっても埋まりません。なにか、別の出来事、新しい記憶で埋めていかなければならないのかも。心を豊かにするためにも、様々な初体験や季節の風物詩を感じること、知っていること、知らないこと、色んな経験を積んでいきたいと、心から思っています。

この日は少しだけ無駄遣い。吉野家で数ヶ月ぶりのカレーを食べました。

牛黒カレー。今の私には旨すぎた。

547円。少し高い。でもそんなのどうでもいいくらい美味しかった。今度カレーを食べるときは自炊にしよう。施設から離れてもう自炊できる環境にあるのだ。これから出会うデメリットよりメリットの方を見ていかなければなりません。

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祝!冷蔵庫!祝!冷蔵製品!

その後いろいろあって、日が過ぎて。

先日ヨドバシカメラで購入した冷蔵庫が届きました。安物小型冷蔵庫ですが、広さも割とありますし冷凍室もあります。もちろん霜取り不要の通常品です。

で、そんな冷蔵庫さんの初冷蔵物は…。

冷蔵庫に初投入。

はい。麦茶パックのピッチャー(ガラスポット)です。もうペットボトルの2リットルボトルなんて買わなくて良くなったのです。小さいようで大きな節約になりますね。地味に嬉しい。

そんでもってこっちも最高に嬉しいやつ。

ダイソーのコップ。撮影場所は冷蔵庫の上。

白いコップのせいで分かりにくいかもしれませんが「牛乳」です。待望の、乳製品なのです。嬉しすぎます。

およそ半年ぶりの牛乳。施設には冷蔵庫がなくて買っても保存できず、かといってミニサイズのパックを買うのはお金がかかりすぎる。乳製品どころか冷蔵・冷凍の飲食物はまったく買えませんでした。

それが解禁されたのです。

半年ぶりの牛乳。飲みはじめのクリーミーさから飲み終わりの牛乳臭さまで全部、全部美味しかった。こんなに牛乳が美味いと感じたことなんてあっただろうか。

これからは1日1杯牛乳を飲むことにします。栄養も精神的な安らぎもとれて素晴らしいのです。生活保護以前は牛乳にこんなこと思わなかったよなぁ(笑)

とにもかくにも、引越を経て、本当の意味で人生のリスタートが始まりました。施設卒業。料理なり観光なりプログラミングなりゲームなり、色々やりたいことはたくさんあります。

「心を豊かに」

これを人生目標として頑張ります。みなさんも今後とも宜しくお願いします。

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