どーも元生活保護受給者のフリーターりぷれさんです。倉庫のお仕事を始めてもう2年が経とうとしています。
最近外国人労働者について話題になっているので、倉庫のお仕事に関わる外国人労働者のことを私の経験談も含めて話してみようと思います。
倉庫には意外と少ない印象
倉庫での外国人労働者、正直あまり見かけません。が、あくまで個人的な感覚なのではたから見ると多いと思うかもしれません。
Amazon倉庫で働いていた頃には数名の外国の方を見ました。まぁあそこは数百人規模の従業員がいたので数人くらいならいてもおかしくない気がします。
インドやベトナムの方が多かったかな。フィリピンの方もいたっけ。韓国、中国の方は正直パッと見じゃ分からないんですが作業組分け表とかでも名前は見かけなかったです。
皆さん流暢とまでは行かずとも普通に日本語を話していました。海外からの実習生とかではなかったと思いますが過去にそういった経験があったのかもしれません。
Amazon倉庫を辞めたあと、次に少しだけ働いた食品系倉庫(従業員100人くらい)では一人も外国の方を見ておらず、現在働いている日用品系倉庫(従業員数百人?)では5人くらい外国の方がいます。
倉庫内全部知ってるわけじゃないので他の作業部署にいけばもっといるかもしれませんが、少なくとも私が知っているのはこれくらいですね。大体は男性です。
ひとえに倉庫と言ってもどの地方で働いているかでまた変わると思います。関東の片田舎で働いている私個人の経験としてはそんなに外国の方は見てないなっていう印象。
ちなみにプログラマ時代には5人くらい見かけたかな。全部派遣の方だったっけ。まぁプログラマとして日本に稼ぎに来るのは間違ってる気がするのでそんなもんでしょうか。
外国の方も日本で当たり前に仕事できる
今のところ仕事ができない外国の方は見たことがありません。っていってもまぁ倉庫の軽作業なんて普通は誰でもできます。商品取ってきて梱包したりダンボールの仕分けしたり力仕事だったり…だいたいは何も考えなくてもできますからね。
資格や経験を問わずやり方さえ教えてもらえば誰でも初日から作業できる。それが軽作業というものです。むしろできない人を見たことないのでそこは評価するようなところじゃないのかな。
ただ、外国の方の仕事に対する考え方には日本人と明確に違う特徴的なところがあって。
「キビキビ動いて仕事を頑張る!!」ってタイプの方にはまだ出会ったことがないです。いつでもマイペース。多少忙しい時でも自分のペース。決められた作業を決められた時間までにクリアする。出来なくても時間には帰る。
これは恐らく性格がどうこうとかじゃなく後述の理由が原因なんだと思います。
外国人労働者の方は現実的な人が多かった
私が出会ってきた外国人労働者の方々。彼らに共通して言えることは「現実的」って印象でした。※私のボキャブラリーが少ないので伝え方間違ってるかもしれません。
例えば。
倉庫で働く外国の方は、今やっている作業とそれでもらう賃金が「割に合わない」と感じており、別の会社で仕事したほうがずっと稼げるよね、とアッサリ転職していく人が多かったです。
また仕事中も「今急いでこの仕事する必要なくない?定時まで余裕あるんだからそれに合わせてペース配分しようよ。」って話している方も多かった。この件には正直ハッとさせられました。
多くの日本人労働者は「今の作業を可能な限り早く終わらせて残った時間でまた別の作業」的な考え方が当たり前にあると思うのです。というか私はプログラマ時代からずっとそうでした。
時間をおして作業を進め、残った時間(作った時間)で予定外の作業までする。予定を前倒しできるならそれがいいと当然のように思う。
経営者からすればいい社員。社員からしても「良い仕事したな」と自己満足できるし上からも評価されること。
でもその予定外の仕事までやるんならその分の賃金も別で必要でしょっていう現実的な考え方が外国の方にはあるんだと思います。それで生産性はどうなのって話も出てくるとは思いますがそれはまた別の話で。
どこの国の話だったか忘れましたが、とある国の警備員の話を思い出しました。泥棒の侵入があり、警備員はそれに気づいたのに対応しなかった。話を聞くと「見張りの仕事として給料は貰っているけど捕まえるための給料は貰っていない」みたいな話。給料以上の仕事はしないという姿勢。
例えば日本のスーパーやコンビニ店員さんのサービスについてはモロに逆の話で。最低賃金だというのに椅子にも座らずずっと立ちっぱなしで客に丁寧にサービスする。レジ一つとっても様々な支払いやホットスナック関連など作業がたくさん増えてくるのに給料は据え置き。給料以上の仕事を当たり前に受け入れる姿勢。当然のようにサービスする姿勢。
「日本人は働きすぎ」なんてよく聞きますが残業など分かりやすいところだけじゃなくこういうところもそう言われる理由なのかもしれません。
すこし話がそれたので戻しますが、正直、正社員ではないフリーターにとってこの考え方ってマジでド正論なんですよね。時給で賃金換算されるんだから必要以上にたくさん作業したって意味がない。
基本的に人の入れ替わりが多く全体の従業員も多い倉庫作業では正社員登用制度みたいなものがほとんどありません。当然賞与もありません。なのでどれだけ真面目に作業して人一倍頑張っても給料が上がるわけもなくほとんど意味をなさなかったりします。
まぁリーダーとか上の人から評価はされるんですが、無駄に仕事を押し付けられるだけなので意味のない評価です。むしろ「いつもどおり頑張らないと手を抜いたらダラダラしてると思われる」という印象を持たれるので頑張り過ぎは肉体的にも精神的にも自分を苦しめるだけかもしれません。
それでも不必要に早く多く作業しようとするのは、やっぱり日本人の特徴なのかも。人一倍頑張って評価されたいと思うのか、仕事ができない人と思われたくないプライドなのか、人に怒られたくないと思う恐怖心なのか。まぁ不真面目で気楽にお金を稼ぐ人を叩く風潮もあるのでそう出来ないという人もいるんでしょうが…。
単純に現実が見えてない馬鹿だから、というのもありそうですが、少なくとも日本人労働者よりは外国人労働者のほうがずっと冷静というか現実的だよなぁと思っています。
低賃金で働く外国人労働者が多いからブラック企業がなくならない、結果的に日本人もブラックで働くしかなくなる、それで日本人が稼げない、といった話を聞きます。
細かいデータとか全国的な外国人労働者のこととか全然知らないですが、結局のところそのブラックに合わせてるのは日本人労働者側の方なのかな…、って思っちゃいますね…。
といったところで今回は以上です。色々書いたものの、とりあえずは今日も働いてくるかぁと低賃金労働から離れようとしない私がここにいます(笑)馬鹿で怠け者な低賃金労働者の良い例かもなぁ。