働き者ほど損をする仕事の話。【非正規|フリーター|生活保護】

人生の話

「働き者ほど損をする」「働き者ほど馬鹿を見る」みたいな職種や業界、会社って結構あると思います。

手に職がつくというか、スキルや実績がつく仕事なら関係ありません。例えばプログラマ。ブラック企業でたくさん残業してキツい思いして給料が上がらなかったとしても、スキルが身についたり実績が出来れば転職で役立ちます。

営業みたいなスキルや実績につながりにくい仕事でも、上司や役員に気に入られたり他社社員とのコネクションができてくるとよりよい役職への昇進や待遇につなげられることがあります。

反面、個々の能力を必要としないためスキルが身につかず、実績にもならず、よい人間関係を築けても高待遇につながらない。そういったものは「働き者ほど損をする」仕事になります。

大多数のアルバイトはそうですね。基本的にやり方さえ教えてもらえば誰でもできること。効率的じゃなくとも人数と時間さえかければ完遂できる仕事。いい人間関係を築けても使い勝手の良い作業員になるだけで高待遇につながりません。

アルバイトは昇給昇進賞与がないのでその面がより強く映りますね。正社員と非正規社員の大きな違いでもあります。

思えばアマゾン倉庫時代からずっと、たくさんの同僚さん達が「頑張りすぎても意味ないよ。」とか「働き者ほど損する会社だよなぁ。」とか口にしてたなぁって。最近もまたそれを耳にしたので今回はそんな話をしてみます。

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「真面目な働き者」であることが自分を苦しめることもある

アルバイトに限らずですが、「働き者ほど損をする」仕事では人一倍真面目に頑張ってもほとんどメリットがありません。いま私が働いている倉庫の軽作業なんかは特にそうですね。

真面目に働くと他人に好印象を与えます。自分にとっても「他人からマイナスに見られない」という安心感を得られます。

でもそれは結果的に、残業するのが当たり前になったり、余計な仕事を振られるのが当たり前になったり、常にほかの同僚以上に早くミスなく作業をすることが当たり前になったりするんですよね。ノルマと言うか基準が高くなる。

その自分で上げた基準を満たせなかった時、周りからは「最近残業しなくなったなぁ。」、「最近ミス増えたな。」、「仕事遅くなってない?」とか一見普通のことでもマイナスとしてとられるようになっちゃうんですよね。仮にそうとられなかったとしても自分で勝手にそう意識しちゃうこともあると思います。

真面目じゃない他の人と同じ作業の質になっただけなのに、自分で基準を上げてしまったせいで勝手に一人苦しむ。

「うつ病」になりやすい人は真面目な人が多いといいます。

上司に認められることでよりよい昇給昇進賞与がある場合を除いて、真面目すぎることにはデメリットもあると考えるべきなんだと思います。

となれば、適度にサボりつつ必要最低限の仕事だけをする、っていうのがアルバイトのあるべき姿なのかなと思います。コスバとかタイパとかの話にもなるのかな。

でも「嫌われる勇気」ってなかなか出てこない

最低限の仕事だけに集中し必要以上の仕事や残業はしない。頼まれても断る。給料が変わらず昇給も見込めないのであればそれが最適解だと思います。

でもそれはすなわち「真面目じゃなくなる」ことになり「嫌われやすくなる」んですよね。

常に真面目でサボらず、時間があれば働き、人当たりもよく残業も当たり前にする。そういった「使い勝手のいい人材」は好まれます。能力や実績で評価されてないんですけどね。

別に最低限必要な仕事だけをしていてもちゃんと仕事をしている以上「使えない」わけではないはずなんですが、より多くの仕事をしている人と比べられて「使えない」認定されマイナス印象から嫌われることにつながります。なかなか難しい現実です。

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それを気にせず図々しく生きられたほうがきっと幸せなんでしょうが、なかなかそうはいかないですよね。「嫌われる勇気」を持っているのか、単純に図々しいだけなのか、でもそういう人を羨ましく思います。

このあたり日本と海外の職場の違いとしてよく話題になったりしますよね。日本だと真面目で求める以上の仕事をするのが当たり前なのでなんとも思われないのですが、海外だとそんな人材はかなり好印象で貴重なため高待遇のうえ重宝されるそうです。

「能力が高い人材」ではなく「使い勝手のいい人材」だから評価される。その状況には注意しなくちゃなりません。とくにアルバイトや非正規社員は。気づいたらただ上手いこと使われているだけで何も成長せず稼げもしないまま歳を食ったなって現実は、最近じゃ珍しくもないことです。

結果を出せる「能力が高い人材」になる

「働き者ほど損をする」仕事や会社から抜け出すために、それが当てはまらない人材になるために必要なのはやっぱりスキルですよね。

わたしは元プログラマなのでプログラマ的な例になっちゃいますが、「こんなアプリやサービス、システムを作れる」という技術力や実績を出せるだけで業界ではひっぱりだこですし、結果として成果物さえ出せれば評価される業界でもあります。

テレワークが多くなってきた最近では「真面目な働きぶり」なんて見えないので「どれだけ頑張ったか」より「どんな成果を出せたか」がより評価されるようにもなってきました。

それが普通の世界では、真面目な働き者で「使い勝手のいい人材」じゃないからといって嫌われることもありません。嫌われる勇気も図々しさも必要ありません。転職先も多いので会社が嫌になったら転職を考えられますし、フリーランスの道も以前より広くなってきました。

ChatGPTなどの台頭でAIが仕事を奪う世界が現実になってきたこともあり、自分で時間を作ってスキルを身につける、そのスキルを使って結果を出すことがより大事になってきたのかなと思います。

・・・。

そんなことが分かっていながらも、「無責任で気楽に生きていたい」と思いこの日もアルバイトに精を出す元うつ病フリーターのりぷれさんでした。正社員プログラマ時代と比べて今は超気楽に生きているつもりなんですが、先日社員さんに「真面目に働いてくれて助かる。」と真面目評価されてしまいました。良いことなんだけど良くないことでもあるんだよなぁ。。。

「使い勝手のいい人材」にならないよう適度に手を抜いていかなくちゃなりませんな。最近はStable diffusionやChatGPTでAIのプロンプトを勉強しつつ遊んだりしてます。ChatGPTのおかげでプロンプトエンジニアが高収入で採用されてるそうです。可能性ある?(笑)

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