ニオイが強く範囲も広い。一人いるだけで部屋に充満する臭さ。圧倒的な不快感。今回はそんな凶悪な部屋干し「生乾き臭」の対策に成功したお話です。参考までにどうぞ。
結論:部屋干し用洗剤とサーキュレーター
結論から言いますと、部屋干し用の洗濯洗剤とサーキュレーター(もしくは扇風機)があれば生乾き臭に勝てます。いや勝てました。
部屋干し用洗剤とは、容器に「部屋干しOK」「生乾き臭に強い」などと記載されているもののことをいいます。具体的にはアタックZEROやアタック抗菌EXなどですね。
実際に普通の洗剤と部屋干し用洗剤を使い分けてみたから分かるのですが、部屋干し用洗剤の生乾き臭に対する効果はまったく違います。「香りの強さでごまかす」とかそんなものではなく、ちゃんと匂わないのです。
で、部屋干しする際のパートナーとしてとても優秀なのが「サーキュレーター」です。扇風機でも代用可能でしょう。
サーキュレーターとは換気力を重視した扇風機のことで、扇風機と比べて風の広がる範囲が狭いかわりに、風が遠くまで届くようになっています。
部屋干しで生乾き臭が残る理由
部屋干しで生乾き臭が残る理由はただ一つ。
風の通り(空気の循環)が悪いからです。
外で干すのと比べ部屋の中では基本的に空気が止まったままで、風通しなんて全くありません。そのため乾きが遅くなってしまい、生乾き臭が残ってしまうわけです。
なので部屋の中に風通しを作ってあげればよいのです。
それに最も適したのがサーキュレーターです。サーキュレーターは屋内環境にもよりますが、斜め方向や真横に向けて置くことで部屋の中の空気を循環させてくれます。暖房や冷房と合わせて使えば熱気や冷気を循環させ効果をあげることもできるハイテク家電です。
私の場合、サーキュレーターの弱風を遠目から部屋干し洗濯物に当てるような形で使っています。これで1日放置しておけば生乾き臭のない清潔な洗濯物が乾きあがります。ぜひとも試してみてください。
私の家(施設)では部屋干しが必須だった
参考がてら、施設暮らしの生活保護受給者である私の環境の話をします。
施設には屋外に天日干し用の竿竹もあるのですが、様々な理由により私は使えません。
- 週5でアルバイトなので雨が降ったりすると対応できない
- 施設の爺さん達が外でタバコを吸うためニオイが付く
- 竿竹が少ないのでそもそも干せる機会が少ない
などなど。どうしても部屋干しするしかない状況なのです。
といっても干し方は最悪。部屋に干せるような場所があるはずもなく、窓すら開けられません(恐らく施設居住者の自殺等防止のため?)。
ハンガーを90度曲げて壁や窓の縁にかけて干しています。窓も開けられないのでなんとか冬場は暖房で誤魔化していたのですが、夏に近づくにつれ厳しくなってきました。自分でも分かる生乾き臭。対策が必須になったのです。
施設の洗濯洗剤は微妙すぎる
当然といえば当然なのですが、施設にある洗濯洗剤は安物で大量に仕入れられるやつです。悪くはないもののあまりいい香りでもなく、消臭や生乾きに強い効果などももちろんありません。
なのでこれを使って部屋干しすると生乾き臭がハンパじゃないのです。くっさいくっさいのです。
自分で部屋干し用の洗濯洗剤を買う必要が出てきました。とはいえお金がないのでなるべく安いやつを探しました。
部屋干し用洗剤1:アタックZERO
アタックZERO。最近CMなどでも有名な洗剤ですね。部屋干し生乾き臭への効果もあります。
人気かつ後押しされていることもあって安売りセールや在庫処分セールが多く、安く購入できる機会が多いのでおすすめです。
使用方法は洗剤裏面記載通りの方法で。洗剤を水量に合わせて適量入れて使います。
これを使うと雨の日など湿度がよほど高くない限り、エアコンの冷房だけでも生乾き臭は抑えられます。サーキュレーターと合わせれば完璧です。
香りも悪くなし。薄っすらと香り(リーフィブリーズ)がして不快感はありません。
部屋干し用洗剤2:アタック抗菌EX
アタックZEROよりも安く内容量が多い部屋干し用洗剤です。現在私はこちらを使っています。
こちらも使用方法は洗剤裏面記載の通りで、洗剤を水量に合わせて適量入れて使います。
効果もアタックZEROと同レベル。雨の日でなければエアコンのみで十分部屋干しできますし、サーキュレーターを合わせれば完璧です。
個人的にアタック抗菌EXで最も良いと感じた点は「無香」であることでした。一応商品的にはクリスタルグリーンの香りが付くとあるのですが、実際に洗って干してみると全くなんにも香りがしないのです。
洗濯洗剤特有の洗剤臭も、強い香りも、もちろん生乾き臭も、なんにもニオイがありません。個人的には「無臭ほどいい匂いはない」と思う派なのでこれが最高でした。
サーキュレーターを買う時の注意点
サーキュレーターを買うに至った1番の理由として、雨の日など湿度が高い日にはエアコンの冷房だけでは生乾きになってしまったためです。
それと、風の範囲が狭いとはいえ扇風機の代わりにもなりますし、今の時代的に換気に強い製品はコロナ対策にもなりますよね(まぁ窓開いてないから換気はできないんだけど…)。
また、小型のサーキュレーターは扇風機よりも安く持ち運びや収納も容易です。狭い施設へやには扇風機よりもずっとサーキュレーターの方が適していたのです。換気や空気循環がメインなので夏場だけでなく冬場にも使えますしね。
で、そんなサーキュレーターを買う時の注意点をいくつかあげておこうと思います。
- 音に注意。一般的に扇風機よりも音が大きいので、静音モードなどがあるかどうか調べておく。
- 首振りモードはさして重要じゃない。換気や空気循環に首振りは効果が薄い。暑さ対策なら扇風機を選ぼう。
この2点ですね。ちなみに私のサーキュレーターは山善製の小型のやつです。
値段はヨドバシカメラで2,562円。ヨドバシのポイントで購入しました。静音モード付きで音が小さく、そのモードでも3メートル先くらいまで風が通ります。私はこれを一日中動かしています。
風呂上がりの時以外は自分に向けて使うことはないですね。基本洗濯物や冷房循環目的で使用。大変満足です。
それでも生乾き臭がするパターン
部屋干し用洗剤やサーキュレーターを使っても生乾きになるパターンが一つだけあります。
それは「風が通れないくらい洗濯物が密集した場合」です。
乾かすにあたって、風は当てるものではなく通すものです。風が通らなければ乾きませんので洗濯物を密集・密着させないよう気をつけましょう。