夏です。とても暑い夏。
「夏といえば?」
季節を感じ楽しむため日々そういった疑問を自分に投げかけてはググっている私ですが、今回は「風鈴」を楽しむことに決めました。
チリンチリーンってゆうあれです。
関東近場で調べてみると「川越氷川神社 縁結び風鈴」という行事を発見。
縁結び。
今の私とはまったく無縁な気がしますが、風鈴には非常にそそられます。境内には2000個以上の風鈴が掛けられているのだとか。たくさんの風鈴が風に揺れ音を鳴らす光景を見てみたい。聴いてみたい。
ということでおよそ3ヶ月ぶり、レトロチック川越へまたまた行って参りました。
8月。緊急事態宣言と、夏休み
8月2日。くしくも緊急事態宣言とかち合ってしまいました。非常に非常に残念で諦めることも考えたのですが、緊急事態宣言が終わる頃には縁結び風鈴イベントが終わってしまうため、感染対策をしっかり行った上で行くことに決めました。
埼玉川越。
京浜東北線で大宮駅を経由し、川越線に乗り換えて川越駅まで向かいます。
8月の大宮駅。緊急事態宣言下の大宮駅。
なんというかいつも通りでした。たくさんの人混みで溢れていて、「緊急事態宣言なんて皆もう気にしてないんだなぁ」と実感。もう3回目だっけ?4回目?そりゃこうなるよなぁ。
おそらく夏休みもかぶっていたのでしょう。子連れの家族や学生さんの姿も多数見かけました。制服を着た学生さんもいたところを見ると、必ずしも夏休みに入っているわけではないのかもしれません。コロナによる日程ズレは色んなところに影響を与えていそうです。
そんな大宮駅。広い駅構内にて。
「帽子をかぶったお洒落ダンディお爺さん」や「生足魅惑の麗しレディさん」が目に映りました。他にもお洒落でスタイルのいい男女をたくさん見た気がします。
大宮は都会だね。今度はこのあたりのカフェで人間観察でもしてみようかな。
今日は良い1日になりそうだとワクワクしつつ川越駅へ向かいます。
川越。人多し、浴衣多し
大宮駅から電車で20分ほど、川越に着きました。さっそく氷川神社へ向かいます。
クレアモール通りや中央通り(蔵造りの町並み)などは3ヶ月前に堪能しきったので、軽く目を通す程度で通り過ぎるつもりです。
人、以外に多かったです。さすがに例年のゴールデンウィークのような行列レベルではありませんが、各所各所で人が溢れかえっていました。
浴衣を着た方々もたくさん見かけました。やはり夏ですね。祭りの季節、浴衣の季節でもあります。
みんな「人が少ないであろう今がチャンス」とばかりに川越へ遊びに来ているのかもしれません。私と同じく縁結び風鈴目的のカップルなどもいるのでしょう。適度に賑やかで素晴らしい雰囲気でした。やっぱりいい町ですね、川越。
川越氷川神社 縁結び風鈴
軽く寄り道しつつ、氷川神社へ着きました。
浴衣の人ばっかりや…。
縁結び風鈴イベント。実はお祭りなのかもしれない。屋台はないけど。
人が多すぎるということもなく、人の声が聞こえる中に神社特有の静けさもあります。座って落ち着ける場所もあってとても快適です。
さて、お目当ての風鈴です。
もう神社の入り口から風鈴祭りでした。
すごいね。風鈴の門です。色鮮やかな風鈴がたくさん揺れています。
この風鈴はガラス製だそうです。
音が「チリンチリーン」ではなく「カランカラン」「カラコロカラコロ」という軽めの音でした。
よくよく考えてみれば、チリンチリーンタイプだとたくさんの音が反響したとき非常に耳障りになりそうですよね。たまに数回鳴るのが心地よい訳であって。
こちらのカランカランタイプの風鈴は、たくさんの風鈴が音を出してもまったく不快感がありません。音が軽いので遠くまで響くこともなく、煩くも無く耳障りでもない。神社の雰囲気に合う静かな反響。よく考えられてますよね。凄く心地良かったです。
こちらは「風鈴縁台」。
縁台に腰掛けて記念撮影することも出来るそうです。縁結びだし、二人で撮りたいよなぁ。こちらの風鈴は度々色替えもされるとのこと。夜にはライトアップもされるそうで、一期一会、その日限りの撮影を楽しめるかもしれません。
神社内にはところどころ「球体の籠」に入った風鈴もありました。
風鈴ってこんな使い方もあるんだなぁって思いますよね。夜になると風鈴がライトアップされ、ガラスの色とも合わさってまた綺麗な光景になるそうです。夜にまた来たいなぁ。
神社の奥に行くと「風鈴回廊」なる通りがあります。
凄い。周りのすべてが風鈴です。回廊内に入ると風鈴の音に囲まれます。適度に風のある日で良かった。すごい空間です。
川越氷川神社 縁結び風鈴。音と景色の両方を楽しめました。このイベントは毎年夏の間(9月まで)開催されています。夏と和を感じたい方、ぜひ一度足を運んでみてください。
夏なのでかき氷も食べてきた
せっかくなのでもう少し川越を楽しみながら帰ることにしました。
まずは「菓子屋横丁」。
川越の大人気スポットの1つですが、とんでもない光景が広がっていました。
閉まっているお店だらけだったのです。緊急事態宣言下ですもんね…。お菓子のニーズは子供にあり。子供たちのために閉めることを決断したであろうお店の方々に文句は言えませんね。
そんな中で開けてくれているお店もありました。
暑い夏にピッタリ。LEMONADE by Lemonicaさん。
この辺りだけ人混みが出来ていました。暑い夏にレモネードはぴったりですよね。私も買ってみました。
一番人気のソーダレモネード。レギュラーサイズ360円です(高いけど…せっかくなので)。
とろけるような口当たりから適度な炭酸がのどに来ます。すごい良い。飲み終わりに鼻から抜けるレモンの風味も最高でした。暑さをふっ飛ばしてくれます。
ただしレギュラーサイズは量が少なめ。サッと飲んで次の場所に向かうには適していますが、ガッツリ飲みたい方はもう一つ上のサイズにしましょう。
続いては中央通り。ところどころ「氷」の吊り旗がかかっていてかき氷が食べたい欲を掻き立ててくれます。
ということで色々めぐってみた結果、以前おだんごを食べに訪れたお店「甘味茶房かすが」さんに来ました。かき氷もやっているようです。
頼んだのはイチゴ味。300円。
とんでもなくベーシックな見た目。とんでもなく懐かしい味。ひとくち食べた瞬間、
「あ、子供の頃に食べたやつだ」
ってなりました。
奥までたっぷりシロップがかかっています。シロップって不思議ですよね。着色料と香料が違うだけで、いちごもメロンも同じ材料で作られているそうです。
美味しい。冷たい。甘い。
実に10年以上ぶりのかき氷。次食べるならふわふわのやつとか新時代的なものにしてみようかな。
ところで皆さん知ってますか?かき氷を食べたあとの息は冷たいのです。コロナ対策でマスクをつけているわけですが、自分の息でマスクの中がひんやりします。当たり前ながらちゃんと呼吸していたことを実感できます。
ちなみにこの場所、かすがさんの隣りにある公園のベンチなのですが、ここにも風鈴がありました。
縁結び風鈴と同じやつです。カランカラン。賑やかな通りなのにこの場所だけ静かかつ心地よい音が鳴っていてかき氷をゆっくり堪能できました。この場所オススメです。
帰り道。
中央通りのいくつかのお店の店頭にチリンチリーンタイプの風鈴が掛けられていました。のびやかで綺麗な音。ガラス製も良いけど、こっちの音も良いね。最後に聴けてよかった。
風鈴は夏の風物詩の1つですが、密集した都市部になるとなかなか家に置くことは出来ないものです。距離的に行ける方はぜひぜひ川越へ行ってみてください。想像以上に気分良く楽しめますよ。オススメです。