どーも自分はハゲていないと信じている生活保護受給者です。
長らくM字ハゲを隠すようなショートヘアーで生きてきたのですが、色々あって生活保護を受けたあと、就活のため、うつ病改善のため、そして精神的な切り替えのため、少し長めのショートヘアーからベリーショートに髪型をイメチェンしました。
最初は格安の美容院へ行きましたが出来があまりにもアレだったので最近は1000円カットで切っています。
で、ハゲの話です。
私はM字ハゲです。
自分はハゲてないと言い聞かせてきたものの、客観的にはまごうことなきハゲです。困ります。
ショートヘアーだった当時は髪を伸ばして上手いことM字ハゲ部分を隠していましたが、奴はたびたび顔を覗かせ私や周囲の人間を驚かせていました。
そんな私が短髪にイメチェンした結果。
雨、風をなんとも思わなくなった
髪は濡れるとくっついて束になります。するとあっという間に髪のあいだに隙間ができてハゲがこんにちわします。非常に困ります。雨は強敵です。
また、強い風が吹くと容易くハゲがこちらを覗きます。大変困ります。
雨風は、ハゲの天敵なのです。
そんな彼らとも今ではまぁまぁ見知った顔程度の仲になりました。常にハゲが開放されている短髪状態では雨風の影響など一切ありません。
露も滴るいい男。雨でビッショビショになって歩いていてもドン引きされる程度で済むようになりました。
汗をかくこと、運動することを気にしなくなった
理由は雨風と同じです。汗をかくと髪が固まります。当然ハゲが挨拶します。
なのでなるべく汗をかかないように、必然的に運動することも控えめになっていました。会社でやけに扇風機や冷房を気にする人っていませんか?もしかしたらそういうことかもしれません。
現在私はアマゾン倉庫でアルバイトしています。休日には散歩に出かけます。晴れた日は帽子もかぶります。
汗をかくことはまったくもって気にならなくなりました。さすがにエチケットとしてニオイには対処しますけどね。
汗をかいても髪型に影響しない。短髪の良さの1つでしょう。
前や上を向いて歩くようになった
以前は常に前傾姿勢を取っていました。もちろん、風対策です。
少し前かがみになると風が吹いてもM字ハゲ部分が露出しづらいんですよ。わかりますよね?
前傾姿勢になると、必然的に下を向いて歩くことが増えます。チラチラと上を見て歩く陰キャがたやすく顕現します。
ハゲは、視野を狭めるのです。
しかし短髪にして以降、前傾姿勢になる必要がなくなったためか、前や上を向いて歩くことが普通になりました。
目に映るのは綺麗な空、風に揺れる木々、お店の看板、マイクラで作りたくなる不思議な建物、ふつくしい美脚レディ…。
世界が広がりました。様々なインプットが増えて少し心が豊かになったような気がします。
鏡や窓を見る回数が圧倒的に減った
私はナルシストではありません。ただ不安なのです。自分の容姿が。ハゲが。
街ゆくなかで、自身が映るものには引き寄せられるように魅入り、心と髪型を整える…。
仙人の域に達するが如しハゲへの注意深さ。
残念ながら、短髪にしたことで一般ピーポー以下へ退化してしまいました。自分の容姿への注意深さが失われつつあります。しかし気分は良い。不思議なものですね。
私はもうハゲを公開しています。車に轢かれる寸前で注意したって意味はありません。ハゲを公にした者はもう轢かれているのですから。
オシャレに気を使わなくなった
これは歳をとったことも影響しているかもしれません。生活保護中でお金がないこともありますが、オシャレに気を使わなくなりました。
「どうせ、禿げてるし…。」
といった悲観的なものではありません。
例えばハゲ隠しに力を入れている場合、外出する前には髪を整えるのが普通です。
ワックス等でセットしている方もいるでしょうし、髪がベタついているなら朝風呂にも入るでしょう。
髪を整えたとなると必然的に服装も整えることになります。髪がセットされているのにTシャツ短パンだのスウェットだので外出するのは微妙すぎますからね。
しかし短髪でハゲフィールドを展開している場合、そもそもハゲ隠しのために髪を整える必要はありませんので、多少雑な格好でも外を出歩けるのです。
頭が適当なんだから服装も適当でいっか。そんなノリです。まぁそのせいか、残念ながらおっさん化は進んでしまいましたが…。
現在はアルバイト用、休日の外出用で服は2着ずつくらいしかありません。ほぼ同じ服の着回し。服を考えなくていいのはとても楽です。スティーブ・ジョブズという史上最高のハゲを見習いましょう。
あ、ちなみに「ハゲを公開している」ことと「ハゲ散らかしてる」は別物ですからね。ハゲを公開しててもちゃんと髪型には気をつけましょうね。印象悪くなっちゃうからね。
育毛や発毛の考えが弱まった
頭の片隅にうっすらと、期待しているところがありました。
「育毛(発毛)しよっかな…」
ハゲじゃなくなった自分を思い浮かべ、格好いい髪型の自分を思い浮かべ、自己満悦するハゲ。
短髪になった今、そんな考えはほとんどなくなりました。
ただ、完全に消えたわけではありません。
毎日鏡を見るたびに挨拶することになるわけですからね。「もっと生えてたら短髪もより似合うだろうなぁ」と、悩みというよりは期待という感じで保たれます。
師「諦めたら、そこで試合終了ですよ。」
禿「すみません、もう試合終了してます。負けました。次戦の準備をしとこうかと。」
そんな感じです。
髪を意識しないで過ごせるのはマジで気楽
もうハゲてることみんな知ってるしね、くらいの感覚です。この感覚があるのとないのとでは大きく違います。
「隠す」って、「嘘」と似たような感覚だと思うのです。
隠すことで嘘をついているような、どこか後ろめたい気持ち。それがなくなるのは精神的に多大な影響を及ぼします。
雨風も気にならない、鏡も気にならない、他人の目も気にならない。本当の私、デビュー。なんかこんなCMなかったっけ。オファーお待ちしてます。
知り合いの反応はキャラによりけり
私はイジられキャラではありません。なのでハゲいじりのようなことはされたことが無いのですが、このあたりはキャラによりけりだと思います。
短髪にしたとき、私の場合はとても好意的な反応ばかりでした。
- 「りぷれさん髪切りました!?良いじゃないですか〜!!」
- 「さっぱりしましたね〜!!」
- 「b(無言で親指を立てる)」
もしかしたら、今まではハゲに気を使わせていた可能性もあります。そもそもいうほど皆ハゲなんか気にしてないのかもしれない。髪を切ってから周りの人間との距離が縮まった気がします。
短髪にして以降、特に精神的なメリットがたくさん感じられています。ハゲは隠すものじゃないのかもしれません。
気分次第でまた髪を伸ばすこともあるかもしれませんが、一度短髪にしてハゲを公開しておくと、その経験を持っておくと、心を楽にすることができると思います。
ハゲ隠しに悩んでいる方、一度短髪を考慮してみてはいかがでしょうか。