生活保護とお金の話。税金とか医療費とか。

人生の話

今回は生活保護まわりのお金の話をしようと思います。生活保護になったら税金はどうなるのか、病院の治療費や保険は?などなど私の経験談で軽くまとめてみます。よろしければどーぞ参考に。

スポンサーリンク

受給費は口座振込。口座がなければ市役所まで受け取りに行く。

まず生活保護受給費についてですが、基本的には口座振込です。ただし、初回だけは役所まで行って担当者(ケースワーカー)の方から直接現金でいただく形になります。

私の場合、通帳やキャッシュカードはすべて捨ててしまっており、正式に生活保護が決まるまでの2週間~1ヶ月は受給証明書(身分証明書になるもの)も貰えなかったため通帳の再発行手続きも出来ず、受給費は初回も2ヶ月目も役所に行って現金受け取りでした。

というか当然といえば当然ですが通帳の再発行ってめちゃくちゃ厳しいですね。正直もう再発行は諦めて新しく口座を開設しようか思ってます。ネットでできる楽天銀行はまだ簡単でした。まぁこっちもまだ再発行出来てないんですが。

受給費受け取りの際、少なくとも私の担当者(ケースワーカー)からは特に節約や無駄遣い、領収書の提出などの注意はありませんでした。普通に「これ今月分です。」って感じで。担当者によっては厳しい人もいるかもしれません。

お金の一時扶助が適用される場合がある

生活保護にはいくつか扶助の種類があります。一般的な生活費・家賃などは「生活扶助」「住宅扶助」という種類に分類されていて、生活扶助費で◯万円、住宅扶助費で◯万円、合計で◯万円の受給費、という感じになるわけです。

他にも、子供がいる方には教育扶助、要介護者が介護サービスを受ける場合は介護扶助、技能・資格習得の費用をカバーできる生業扶助、そのほか出産扶助、葬祭扶助などがあります。

私の場合、生活扶助・住宅扶助だけなのでめちゃくちゃ安いです。

が、少し状況が悪い方でして。何せ全てを失い着の身着のままでしたので、着替えの服もなく部屋はあっても布団がない。ということで、「一時扶助」という扶助を受けることが出来ました。というか役所の方が気を使って対応してくれました。本当にありがとうございます。

一時扶助の形で、敷布団・掛布団・枕の寝具一式(割と暖かくていいやつ)を購入頂き、それとは別で着替えの洋服購入費用として一万五千円程度を支給頂けました。
※これは領収書を提出する必要あり

一時扶助は他にも様々な場面で、臨時的にお金が必要になった場合に支給できるそうです。無駄遣いの場合は無理でしょうが状況次第では担当者に相談してみると良さそうですね。

受給費は借金返済には使えない

スポンサーリンク

これは最初に生活保護を申請した際に注意されました。あくまで最低限の生活をおくり自立を促すためのお金であって、借金返済用ではないと。

生活保護の受給が決まった場合、法テラスの弁護士費用が減免されます。なので借金などの返済に困った場合は必要に応じて弁護士を利用するように説明されました。

私の場合金融機関の借金はないのですが奨学金の返済が残っています。これも受給費を返済に充てるのは厳しいらしいので返済を一時停止するよう相談する予定です。

住民税、年金などは免除

住民税や年金などは免除になります。ケースワーカーさんに相談して申請書類を提出しましょう。場合によっては役所の課税・納税課や年金事務所へ別途書類郵送の必要がありますが、比較的簡単に済ませられます。

他にも、固定資産税、NHK受信料、保育所保育料、粗大ゴミ代、JRの定期券代、そして法テラスの弁護士費用などが減額 or 免除できます。

役所関連、国関連のものはだいたい免除出来そうですね。一部を除いて申請が必要なものが多いのでケースワーカーさんへの相談は必要です。

生活保護以前の税金や年金は支払う必要あり。

先述したとおり税金などは基本的に免除ですが、生活保護以前のものは支払う必要があるそうです。私の場合、うつ病でさまよい歩いていた期間の税金・年金を1,2ヶ月分程度滞納してしまっていたため、これらは支払いの必要があるとのこと。

ただ、市役所の国民健康保険課や納税課、年金事務所などに電話して、「現在生活保護受給中で滞納分を支払えません。支払い期限を延ばすことは出来ませんか?」と相談したところ、生活保護終了までは支払い不要として対応頂けました。受給証明書のコピーなどを渡せばOK。減免まではいかずともひとまずは安心です。

国民健康保険は脱退。医療費や薬剤費は無料に

スポンサーリンク

生活保護になった時点で国民健康保険は脱退となりました。保険証を持っている場合は返却となります。※持っていても使えない

保険の代わりに、「医療券」というものを使って無料で病院にかかることが出来るようになります。ただし医療券を発行してもらう場合は事前にケースワーカーさんに連絡する必要があり、一回の通院で一枚ずつ?しか発行できないそうです。また、すべての病院・クリニック等で医療券が使えるわけでもなく、生活保護の医療券が使えるかどうかは事前に病院側へ自分で確認をとる必要があります。

また、病院から薬を出されることもありますが、薬を無料にする場合は医療券ではなく「調剤券」という別の券が必要。これまたケースワーカーさんへの申請が必要です。結構面倒ですね。ただになるとはいえ自由に病院をまわれるわけではないということです。

※急病などの場合は事前申請不要

…ちなみに、歯医者も医療券で行けるそうです。同じ生活保護者の中にはこの機会に歯も治療しておこうって考えの方もいるようで、歯医者に通われております。微妙に罪悪感あるけど、私も考えてみようか…?まぁ今はうつ病治療と仕事探しが最優先ですね(笑)

…病院によっては皮膚科とか整形外科とかも行けるのかな?

まとめ

ざっくりまとめると、生活費以外にはお金かかってません。まぁ人によるところもあるでしょうが。

病気を治療して仕事を見つけて完全に自立するまでは、ただそれだけに集中させてくれるということなんでしょう。間違いなく裕福ではないものの自立までは頑張れそうです。

タイトルとURLをコピーしました